健康用語WEB事典

β3受容体(β3-adrenergic receptor)

アドレナリン受容体のひとつ。アドレナリンβ3受容体とも。

脂肪組織に多く発現し、熱産生や脂肪の分解に関わる。β3受容体遺伝子多型代謝低下によって肥満を起こりやすくするため倹約遺伝子として知られる。*1*2

β3受容体アドレナリンによって刺激されると、GTP結合タンパク質を介してアデニル酸シクラーゼが活性化され、ATPcAMPへ変換される。このcAMPプロテインキナーゼAPKA)のサブユニットに結合して、PKA触媒部位がホルモン感受性リパーゼリン酸化して活性すると脂肪の分解が起こる。*3*4*5

膀胱平滑筋にも分布する。β3受容体作動薬過活動膀胱の治療に用いられる。また、β3受容体刺激によって心拍数が上がる。*6

β3受容体薬剤結合ポケットは他のβ受容体よりも狭いことが知られている。

タグ: アドレナリン 受容体 タンパク質 β受容体 遺伝子多型 肥満 脂肪

*1最後に残されたβアドレナリン受容体の立体構造を解明... | プレスリリース・研究成果 | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2021/07/press20210727-03-adrenalin.html
*2西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*3β-3アドレナリン受容体遺伝子変異はダイエットによる減量効果に影響しない | 社会医学講座公衆衛生学分野: http://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/318
*4脂肪細胞とインスリン抵抗性(星薬科大学オープン・リサーチより): http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/kamata%20(adipocyte)--2.html
*5脂肪組織由来ホルモンによるエネルギー代謝調節 岸田堅 船橋徹: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/51/5/51_5_373/_pdf/-char/ja
*6β3アドレナリン受容体刺激薬 日本大学泌尿器科学系主任教授 高橋悟(聞き手 池脇克則): http://www.kyorin-pharm.co.jp/prodinfo/useful/doctorsalon/upload_docs/150759-1-34.pdf

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このページの最終更新日時: 2021-07-28 (水) 12:23:20