健康用語WEB事典

γ-GTP(γ‐glutamyl transpeptidase)

血液検査の項目のひとつ。γ-グルタミルトランスペプチターゼガンマグルタミルトランスペプチダーゼ)。γ-GTGGTとも表記される。

グルタチオンなどのγ-グルタミル基を他のアミノ酸ペプチド転移する反応と、γ-グルタミル基加水分解してグルタミン酸を生成する反応を触媒する。*1

ALTASTと同様にタンパク質の分解に関わる。L-γ-グルタミル-3-カルボキシ-4-ニトロアニリド?グリシルグリシンからL-γ-グルタミルグリシルグリシン?5-アミノ-2-ニトロ安息香酸を生成する。*2

胆管の閉塞や肝細胞の障害などによって血液中に増える。継続的なアルコールの摂取によっても増加する。*3

血液機能検査では飲を続けると数値が上昇するγ-GTPが代表的です。γ-GTPは一定期間飲をやめれば数値が低下するためアルコール性肝障害の診断の際にも指標のひとつとして用いられています。*4

*1大阪大学 大学院理学研究科 生物科学専攻 教授 福山恵一 γ-グルタミルトランスペプチダーゼの構造と機能の解析: http://www.bio.sci.osaka-u.ac.jp/~fukuyama/GGT.html
*2岡山大学病院 検査部/輸血部 GGT: https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/kouso/ggt.htm
*3γ-GT - 山口大学: http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hoken/03healthmente/kensati/ggt.html
*4アルコール性肝障害について 上竹慎一郎: http://www.jikeisyounai.ac.jp/sub26.html

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このページの最終更新日時: 2019-12-20 (金) 11:08:35