アシルグルクロニド(acyl glucuronide) †
薬物のカルボキシル基がグルクロン酸抱合を受けて生成する不安定な代謝産物。毒性を有する。*1*2
ヒトの薬物誘導性肝障害の多くはアシルグルクロニドが関わると考えられている。
胆汁酸アシルグルクロニドが生体内のアミン(タンパク質やペプチドのアミノ基)と反応して共有結合付加体を与える。これが生体内において抗原性を獲得する可能性が指摘されている。
分子内にカルボキシル基を有する2-アリールプロピオン酸系抗炎症薬はその発生原因となり得る。
*1アシルグルクロニドが引き起こす細胞毒性とその予測: https://www.jstage.jst.go.jp/article/toxpt/41.1/0/41.1_S20-2/_article/-char/ja/
*2代謝活性中間体と蛋白質付加体生成 眞野成康 池川繁男 後藤順一: https://www.jstage.jst.go.jp/article/massspec/50/3/50_3_162/_pdf
*2代謝活性中間体と蛋白質付加体生成 眞野成康 池川繁男 後藤順一: https://www.jstage.jst.go.jp/article/massspec/50/3/50_3_162/_pdf
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このページの最終更新日時: 2019-12-23 (月) 15:00:17