コリンエステラーゼのひとつ。アセチルコリン分解酵素や真性コリンエステラーゼとも呼ばれる。*1
主に赤血球やシナプス後膜に存在し、アセチルコリンのみを分解する。
神経伝達物質となるシナプス間隙のアセチルコリンを加水分解して除去する役割を持つ。認知症では脳内のアセチルコリンが減少するため、アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害してアセチルコリンの分解を防いで量を増やすことで症状が改善する場合がある。*2*3
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消化性潰瘍や逆流性食道炎に対する治療薬。H2受容体を拮抗阻害する。商品名はアシノン。胃酸分泌を抑制する。また、唾液分泌促進作用を持つためシェーグレン症候群に伴う口腔乾燥症など、唾液腺機能低下の治療にも用いられる。本薬剤はアセチルコリンエステラーゼを抑制することにより,コリン作動性神経である副交感神経を刺激し,消化管運動を促進する.この薬理作用は同時に唾液腺に存在するムスカリン受容体を刺激し,唾液の分泌量を増加させるとされ,ラットを用いた動物実験で,その効果が報告された.また,…
アルツハイマー型認知症の進行を抑制する医薬品。商品名はレミニール。アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害作用やニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に対するアロステリック増強作用、アミロイドβが原因となる神経細胞障害の抑制、記憶障害改善作用などを持つ。
血液に含まれる血球のひとつ。大きさは直径7〜10μm、厚さ2〜4μm。細胞核を持たない。1000倍に拡大した赤血球 出典: Red blood cell comparison in microscopic detail血球の99%が赤血球である。血液1μLあたりに450万〜500万個の赤血球が含まれる。生涯にわたって最も多く作られ続ける細胞であり、骨髄で1日あたり2000億個程度(血液の30〜40mL分)が作られる。造血幹細胞から造血前駆細胞、赤芽球を経て産生される。産生には…
シナプス前終末(シナプス前膜)からの神経伝達物質を受け取る側の神経細胞の細胞膜。ポストシナプスや後シナプスとも呼ばれる。
脳の神経細胞が障害される疾患によって現れる、認知(記憶、思考、情動、知覚)の異常のこと。原因の違いによって以下の様に分類される。最も多いのがアルツハイマー病であり、認知症全体の約60%を占める。-アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)(60%)-脳血管性認知症(20%)-レビー小体型認知症(10%)-前頭側頭型認知症(10%)認知症によって現れる症状は中核症状とBPSDに分けられる。認知症の脳からはアミロイドβの凝集体とタウタンパク質の凝集体が確認される。これらの凝集体は…
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