補助因子が必要な酵素の、補助因子が結合するタンパク質の部分のこと。
アポ酵素は単体では酵素活性を持たず、補酵素などの補助因子が結合することでホロ酵素となり酵素としての働きを持つ。*1
関連する用語
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
あるタンパク質の作用を補助する物質。補因子やコファクターとも。酵素においては、アポ酵素がホロ酵素となり酵素として働くために必要な物質。補助因子として働く物質には金属イオン(ミネラル)や補酵素などがある。-必須イオン(ミネラル)-補酵素--補助基質--補欠分子族ビタミンが欠乏すると、部品不足のためアポ酵素はできてもホロ酵素はつくられなくなります。そのために生理機能に狂いが生じ、ビタミン欠乏症になったり、さまざまな病気になったりします。
毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成するアミノ酸は全部で20種類で、その全てが窒素原子を含むアミノ基を持つため主な窒素源となる。タンパク質は約 20 種類のア…
補因子のひとつ。酵素の働きを補助する、タンパク質ではない有機化合物。コエンザイムとも呼ばれる。補酵素の多くはビタミンから生成される。例えば、ナイアシンはNAD+という補酵素になる。補酵素がアポ酵素に結合することでホロ酵素となり酵素として働くようになる。単独では触媒活性を示さないタイプの酵素をアポ酵素と呼ぶ.アポ酵素はビタミン類や金属イオンなどと結合し,ホロ酵素となって触媒活性を示す.このとき,結合するビタミン類や金属イオンなどを補因子と呼ぶが,そのうち,ビタミン類などの有機分…
アポ酵素に補酵素などが結合して酵素としての働きを持ったもの。活性を発揮するためにアミノ酸以外の成分(補助因子)を必要とする酵素もある。タンパク質部分をアポ酵素(apoenzyme),補助因子を結合した状態の酵素をホロ酵素(holoenzyme)と呼ぶ。ホロ酵素 = アポ酵素(酵素タンパク質部分)+ 補酵素
参考文献一覧
コメント
コメントはありません。
最近の更新された用語