アミラーゼ(amylase, AMY)

デンプンが持つグリコシド結合加水分解する反応を触媒する酵素の総称。AMYジアスターゼとも呼ばれる。*1

消化液中には唾液膵液に多く含まれる。唾液に含まれるアミラーゼをS型アミラーゼ膵液に含まれるアミラーゼを膵アミラーゼP型アミラーゼ)と呼んで区別する場合がある。S型アミラーゼ腸管卵巣などにもわずかに存在する。食品にもアミラーゼを含むものがある。*2

唾液に含まれるアミラーゼの活性を調べることで、副交感神経ストレスを調べることができる。*3

ストレスにより唾液アミラーゼ活性が上昇する機序は、交感神経の興奮が副腎髄質を刺激し、 血中ノルアドレナリンを増加させ、 唾液アミラーゼ活性を上昇させること (交感神経-副腎髄質系;Sympathetic nervous-adrenal medullary system, SAM system) と、視床下部から交感神経系の直接刺激作用による唾液アミラーゼ活性の上昇が起こる2つの経路が知られている。 この直接的な神経作用により唾液アミラーゼが分泌される場合の反応時間は1~数分ときわめて短い。

血液検査などの項目のひとつであり、膵臓唾液腺の疾患、マクロアミラーゼ血症などの診断基準となる。

血中および尿中アミラーゼの測定は、酵素逸脱現象の増減から各種の疾患、唾液腺疾患のみならず腹部疾患、マクロアミラーゼ血症などの診断上重要な指標となる。*4

アミラーゼの種類

酵素基質特異性の面から、異なる複数のアミラーゼが共同で働くことで巨大な分子の分解効率が高まる。

アミラーゼを発現する遺伝子は米を主食としてきたアジア人に多い。これは遺伝子重複によるアミラーゼの遺伝子の増加による。*5

アミラーゼを多く含む食品

*1国立大学法人 大阪教育大学 アミラーゼを題材とした酵素反応の実際 理科教育講座 川村三志夫: http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~cse/2010chukourikakawamura.pdf
*2THE SERIAL CHANGE OF AMYLASE AND AMYLASE ISOZYME IN THE BODY FLUID ON LAPAROTOMY: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma1939/48/2/48_2_233/_article
*3岩手大学 唾液アミラーゼによるストレス評価: http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/4743/1/jjbr-v38n1p3-9.pdf
*4アミラーゼアイソザイム, amylase isoenzymes 尿中P-AMY(平成20年11月27日より外注MCM): https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/kouso/amyiso.htm
*5技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5)

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このページの最終更新日時: 2019-06-29 (土) 08:03:02