アルツハイマー病(Alzheimer's disease)

最も多い認知症(全体の約60%)。海馬の病変による記憶障害が顕著な認知症で、物忘れから徐々に進行する。遺伝によるものを家族性アルツハイマー病、遺伝によらないものを孤発性アルツハイマー病と呼ぶ。アルツハイマー型認知症とも。*1*2

アルツハイマー病の発症は、まずアミロイドβ凝集してに沈着(老人斑)し、次に過剰リン酸化されたタウタンパク質が凝集して神経細胞内に蓄積して神経細胞が死滅していく。老人斑に現れてから認知症を発症するまでに20年以上かかる。*3*4

神経細胞が通常よりも早く減少するため、認知機能障害と記憶力の低下が起き、日常生活に支障が出る。*5*6

持っているアポリポタンパク質の種類によって発症の傾向があると言われる。

アポリポ蛋白E(ApoE)という遺伝子があるのですが、ヒトのApoEにはε2、ε3、ε4の3種類があるのですが、ε4のタイプのApoE遺伝子を持っている人はアルツハイマー病になる危険度が高くなることが知られています。もちろん、ε4を持っていれば必ずアルツハイマー病になるというわけではありません。*7

また、高血圧の慢性化がアルツハイマー病の発症率を高めることが明らかになっている。

最近では、高血圧が慢性化することでアルツハイマー病のリスクが増加することがわかってきています。遺伝性の「家族性アルツハイマー病」が対象になりますが、高血圧によって前述のアミロイドβタンパク質が蓄積しやすくなることが指摘されるようになりました。*8

*1ブックマン社 藤野武彦 馬渡志郎 片渕俊彦 認知症はもう不治の病ではない! 脳内プラズマローゲンが神経細胞を申請する(2015/10/10)
*2アルツハイマー病について|分野紹介|アルツハイマー病のリスク遺伝子探索|新潟大学脳研究所 附属生命科学リソース研究センター バイオリソース研究部門 遺伝子機能解析学分野・生命情報工学分野: http://www.bri.niigata-u.ac.jp/~idenshi/research/ad_1.html
*3既存医薬品リファンピシンに広い認知症予防効果を確認 — 大阪市立大学: https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2015/160329-1
*4東北大学農学部・分子酵素学研究室: http://www.agri.tohoku.ac.jp/enzyme/theme_pin1_2.html
*5アルツハイマー病|慶應義塾大学病院 KOMPAS: http://kompas.hosp.keio.ac.jp/contents/000321.html
*6陳皮の抗認知症成分ノビレチンによるアミロイドβペプチド(Aβ)の 神経毒性発現抑制とAβ誘発性記憶障害改善: https://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/130/4/130_4_517/_pdf
*7アルツハイマー病|慶應義塾大学病院 KOMPAS
*8技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5)

アルツハイマー病に関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]


コメントはありません。


このページの最終更新日時: 2019-04-23 (火) 06:51:00