アンセリン(anserine) †
イミダゾールジペプチドのひとつ。哺乳類や魚類の筋肉に含まれるジペプチド。カルノシンがメチル化した構造を持つ。*1
マグロ・カツオ由来のアンセリンに尿酸値降下作用のあることを突き止めたことは、最近の研究成果の一つです。これまでの機能性食品には見られなかった効果だけに、各方面の注目度が高いわけです。*2
マグロやカツオなどの回遊魚の筋肉に多く含まれることが確認されている。とりわけ鳥の胸肉に多い。*3
マグロやカツオは高度回遊性魚類であり、大規模な回遊をする動物である。そして、遊泳を止めると酸素を含んだ新鮮な海水がえらに入らず、体も沈下して死亡すると言われている。そのために彼らは終生泳ぎ続けることを運命づけられている。このようなマグロの運動持続力は、筋肉中にアンセリンというジペプチドを大量に持つことによるとされる(伊奈, 2003)。*4
マウスや人の実験でも運動量や持久力の増加、疲労度低下といった効果が確認され、サプリメントなどが市販されている。
アンセリンの血中濃度は摂取してから約40分で最大になる。鶏にはヒトの3倍以上、カツオには30倍程度含まれる。*5
タグ: イミダゾールペプチド ペプチド 誘導体 疲労
*1CiNii 論文 - アンセリン, カルノシン: https://ci.nii.ac.jp/naid/10019259076/
*2アンセリンとは|新しい機能性素材アンセリン: http://www.yskf.jp/anserine/anserine.html
*3九州沖縄農業研究センター周年放牧研究チーム アンセリン,カルノシン: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/53/6/53_6_362/_article/-char/ja/
*4財団法人 日本鯨類研究所 鯨研通信 鯨肉に含まれるバレニンについて: http://www.icrwhale.org/pdf/geiken429.pdf
*5静岡大学 貴志浩久 機能性食品アンセリンの抗疲労効果に関する研究: https://japanlinkcenter.org/jalc/linkSakiAnnaiOto/mRRidirect/index?doi=10.14945/00008783
*2アンセリンとは|新しい機能性素材アンセリン: http://www.yskf.jp/anserine/anserine.html
*3九州沖縄農業研究センター周年放牧研究チーム アンセリン,カルノシン: https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/53/6/53_6_362/_article/-char/ja/
*4財団法人 日本鯨類研究所 鯨研通信 鯨肉に含まれるバレニンについて: http://www.icrwhale.org/pdf/geiken429.pdf
*5静岡大学 貴志浩久 機能性食品アンセリンの抗疲労効果に関する研究: https://japanlinkcenter.org/jalc/linkSakiAnnaiOto/mRRidirect/index?doi=10.14945/00008783
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このページの最終更新日時: 2021-02-15 (月) 06:58:04