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イミダゾールジペプチド(imidazole dipeptide)

イミダゾール基を有するアミノ酸結合体(ジペプチド)の総称。イミダペプチドヒスチジン関連化合物とも呼ばれる。*1*2

疲労酸化ストレスを抑える効果があると考えられている。活性酸素を消去する抗酸化作用があり、経口摂取すると骨格筋に移行すると報告されているため抗疲労物質として働くと考えられている。*3

やに多く含まれることが知られている。また、回遊魚などの長時間の連続した運動を行う生物骨格筋中に多い。

イミダゾールジペプチドは鶏中に豊富に含まれており,ヒトや動物の骨格筋などに高濃度に存在する。運動時には組織酸化傷害を受け,疲労の一因となることが知られているが,イミダゾールジペプチドはそのイミダゾール基により抗酸化作用をもつことが報告されており,過重負荷時の酸化ストレスによって惹起される細胞機能の低下を抑え,細胞酸化傷害を抑制すると考えられている。*4

上記の効果に加え、記憶に関連するの部位の萎縮うつ病を抑制する効果が示唆されている。

に含まれるイミダゾールジペプチド含有食品を3ヶ月間摂取するボランティア群とそうでないボランティア群の食品摂取期間の前と後に、MRI検査と神経心理機能検査を実施したところ、前者の群ではイミダゾールジペプチド含有食品を摂取後に記憶に関連する部位の萎縮が抑制されていることおよび、うつ傾向と認知機能に改善傾向が認められた。これは、類に含まれるイミダゾールジペプチド記憶に関連するヒトの部位の萎縮を抑制するとともに、神経心理機能を改善するはたらきがあることが示唆する結果である。*5

イミダゾールジペプチドの種類*6

また、種類ごとに異なる機能を持つ。

東京大学大学院新領域創成科学研究科のブルーノ・エルクラノ(大学院修士課程2年)と久恒辰博准教授らの研究グループは、アルツハイマー病モデルマウスを用い、イミダゾールジペプチドの一つ(カルノシン)に、認知症予防作用があることを見出した。*7

*1栄養士・調理師・製菓衛生師の学校:兵庫栄養調理製菓専門学校 疲労回復!イミダゾールジペプチド: http://www.hyoei.ac.jp/library/nadeshiko/212.html
*2学位論文データベース: http://gazo.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/gakui/data/h18/122429/122429b.pdf
*3最新トピックス 疲労と活性酸素|大阪市立大学大学院 医学研究科 / COE生体情報解析学教室: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/fatigue/topics/imidapepuchido.html
*4イミダゾールジペプチド配合飲料の日常的な作業のなかで疲労を自覚している健常者に対する継続摂取による有用性: http://www.med.osaka-cu.ac.jp/fatigue/topics/pdf/cbexdr_yuuyou.pdf
*5新領域:肉類ペプチドに脳萎縮抑制効果・神経心理機能強化の可能性: http://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22_entry297/
*6http://gakui.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/data/h18/122429/122429a.pdf
*7新領域:体内抗酸化ジペプチドの認知症予防作用発見: https://www.k.u-tokyo.ac.jp/news/20110720hisatune.html

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このページの最終更新日時: 2020-09-28 (月) 07:51:34