イリシン(irisin)

白色脂肪細胞褐色脂肪細胞に転換する遺伝子を活性化させる可能性があると考えられているマイオカインタンパク質)。

イリシンは筋肉から分泌される。運動によって筋肉での発現量が増加する。ベージュ脂肪細胞はイリシンに高い感受性を持ち、多くのイリシンを発現させたマウスでは肥満が抑制されたという報告がある。*1

Bostromらは,骨格筋でのPGC-1α発現増加がIrisinと呼ばれる蛋白質ペプチド)の産生と放出を促進し,皮下脂肪中に存在する前駆脂肪細胞褐色脂肪細胞に分化させてエネルギー消費量を増加させることを報告し,糖尿病発症抑制を含む,運動の多様で全身性の効果をPGC-1α依存的な骨格筋由来のホルモン様物質で説明する新概念が注目されている.*2

しかし、その効果を疑問視する研究機関もある。

イリシンに関する170件を超える研究論文がイリシンについて発表されてきたが、最近の研究でこれらの論文の結果が試験キットの欠陥によって疑問視されている。デューク大学医学部のハロルド・エリクソンらによって行われた研究で、これまで言われてきたような効果がイリシンにはやはり見られないようだと報告されている。*3

*1脂肪細胞の分化メカニズム|遺伝子制御学研究室|筑波大学: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html
*2骨格筋からみた糖尿病の病態と治療 亀井康富 小川佳宏: http://nutrition.life.kpu.ac.jp/wp-content/uploads/2012/12/%E6%9C%88%E5%88%8A%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85-2015.pdf
*3痩せる? 運動ホルモン・イリシンに根拠無し:世界の最新健康・栄養ニュース: http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=48353&-lay=lay&-Find

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このページの最終更新日時: 2018-05-01 (火) 08:13:16