インバリアント鎖(invariant chain : Ii) †
細胞内の小胞体で翻訳されたMHCクラスⅡ分子がMⅡCへ輸送される過程で、他の細胞内のペプチドと結合しないようにMHCクラスⅡ分子の抗原結合部位を塞ぐシャペロンタンパク質。*1
MHCクラスⅡ分子のα鎖とβ鎖が翻訳されると、小胞体内でインバリアント鎖と複合体を形成し、小胞体からゴルジ体を通り細胞膜へと輸送された後エンドサイトーシスされ、小胞輸送によってMⅡCへ輸送されるが、この輸送に不可欠であると同時に抗原結合部位をCLIPで塞いでいる。*2
MHCクラスⅡ分子と結合しているインバリアント鎖は、MⅡCへの輸送過程でエンドソームに存在するカテプシンなどのプロテアーゼによって大部分が分解され、CLIPのみが残る。
*1樹状細胞による抗原提示 | 生体応答制御学: http://www.pharm.okayama-u.ac.jp/lab/meneki/research/dc/
*2樹状細胞における細胞表面 MHC-II 分子の発現制御機構 古田和幸: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2014/08/86-01-10.pdf
*2樹状細胞における細胞表面 MHC-II 分子の発現制御機構 古田和幸: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2014/08/86-01-10.pdf
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このページの最終更新日時: 2019-11-25 (月) 09:00:35