健康用語WEB事典

インフラマソーム(inflammasome)

がんウイルス感染活性酸素などの様々な異物(非自己由来の物質)によるストレスを感知して細胞内で形成されるタンパク質の複合体。*1*2

免疫応答を誘導する自然免疫受容体が得た情報にづいて細胞内で形成され、生体の防御機構である炎症応答の誘導に必須。

インフラマソーム活性化の結果放出されるインターロイキン1βが病態に関与する疾患は数多く存在します。代表的なものとしては痛風アルツハイマー型認知症などがありますが、他にもアレルギー喘息多発性骨髄腫、最近では、新型コロナウイルス感染症の重症化との関連も明らかになってきました。*3

NLRASCカスパーゼ1から構成される。尿酸結晶やDAMPsにより活性化され、カスパーゼ1IL-1βN末端を切断することでIL-1βを活性型にする。*4

マクロファージ細胞内への病原体の侵入を感知するとインフラマソームを形成してカスパーゼ1を活性化し、IL-1βIL-18などのサイトカイン分泌すると共に、パイロトーシスと呼ばれるカスパーゼ1依存性細胞死を起こす。*5

タグ: 免疫 インターロイキン インフラマソーム

*1兵庫医科大学|IL-18による免疫制御に根差した免疫チェックポイント阻害薬の抗腫瘍効果増大とその機序に関する研究: http://www.hyo-med.ac.jp/research_facilities/seeds/_2806.html
*2NLRP3インフラマソームと痛風関節炎 三澤拓馬 齊藤達哉 審良静男: https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam/39/1/39_1/_pdf/-char/ja
*3タイショウガの成分が異常な免疫反応を抑制する仕組みを解明 ~ミトコンドリアのダメージを軽減して対応~ 多様な病気の予防・治療薬の開発に期待|奈良先端科学技術大学院大学: http://www.naist.jp/pressrelease/2021/04/007912.html
*4リウマチ性疾患における分子標的治療 若林宏 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 腎・免疫・内分泌代謝内科学: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/5/52936/20160705104522143442/126_227.pdf
*5インフラマソームと細胞死 須田貴司・金沢大学 がん進展制御研究所 免疫炎症制御研究分野: http://dimb.w3.kanazawa-u.ac.jp/sousetsuf/sousetsu12.htm

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このページの最終更新日時: 2021-05-03 (月) 05:49:40