健康用語WEB事典

インフルエンザウイルス(influenzae virus)

オルソミクソウイルス科のエンベロープを持つRNAウイルスインフルエンザを引き起こす。*1

ウイルス表面にはヘマグルチニンノイラミニダーゼシアリダーゼ)が存在し、前者を介して気道上皮細胞細胞膜にあるシアル酸に結合して感染し、細胞内で増殖したウイルスは後者によって細胞外へ放出され感染を広げる。*2*3

インフルエンザウイルスは低温と乾燥に強い。湿度60%以上、室温25~30℃の環境が感染力を弱めるとされる。*4

インフルエンザウイルスの種類

ウイルス核タンパク質(NP)およびマトリックスタンパク質(M1)の抗原性の違いによってA型、B型、C型の3種類に分類される。A型およびB型のRNAは8分節に,C型のRNAは7分節に分かれている。*5

A型インフルエンザウイルスが特に強い感染力を持ち、38度以上の高熱や激しい頭痛筋肉痛関節痛咽頭痛みなどの症状を引き起こす。*6

ヒトインフルエンザの発端は、トリの消化器感染に起源があり、それがヒトの呼吸器感染するようなった。歴史的には紀元前412年、ギリシャの内科医・ヒポクラテスの時代の記録が残されており、その後400年に30回の大流行があった。

インフルエンザウイルスにはその遺伝子の型から、A型およびB型(RNA遺伝子数8本)およびC型(RNA遺伝子数7本)が知られており、特にA型は、時々、世界的大流行(パンデミック)を起こすので警戒されている。*7

*1ウイルスの構造上の特徴と消毒剤感受性について エンベロープを中心に: http://www.yakuhan.co.jp/di/qa/pdf/Q65.pdf
*2(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30
*3JST 東京大学医科学研究所 鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染に重要なアミノ酸変異を発見 <用語解説>: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20061116/yougo.html
*4名古屋学芸大学健康 栄養研究所年報 2010年 インフルエンザの基礎知識とその背景 山本勝彦: https://www.nuas.ac.jp/IHN/report/pdf/04/05.pdf
*5オルソミクソウイルス 野田岳志 東京大学医科学研究所 ウイルス感染分野: http://plaza.umin.ac.jp/~jsv/journal/v62-2pdf/virus62-2_219-228.pdf
*6技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25)
*7インフルエンザの基礎知識とその背景: https://www.nuas.ac.jp/IHN/report/pdf/04/05.pdf

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このページの最終更新日時: 2020-06-15 (月) 10:54:59