エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid : EPA)

n-3系脂肪酸に分類される多価不飽和脂肪酸のひとつ。EPAと呼ばれることが多い。イコサペント酸IPAイコサペンタエン酸)と呼ばれる。*1*2

エイコサペンタエン酸は青魚に豊富に含まれ、体内で神経機能に重要なドコサヘキサエン酸になる。*3

血小板凝集させる物質の生成を抑制することで、血栓を出来にくくしたり、血液中の中性脂肪LDLを減少させる効果があることから、エイコサペンタエン酸は中性脂肪を下げる薬(EPA製剤)として認められている。*4*5

EPAは肝臓におけるVLDL分泌低下、アポリポタンパク質B分泌低下、ミトコンドリアにおける脂肪酸β酸化亢進を介した脂肪酸中性脂肪の合成低下を引き起こし、血液中の中性脂肪を減少させることが確認されている。また、PPARαリガンドとしてPPARαを活性化し、HDLコレステロールの増加およびVLDLコレステロールの低下を起こすとされる。*6

エイコサペンタエン酸もアラキドン酸と同じようにエイコサノイドを発生させるが、その効力は低いとされる。

EPAは、「n-3系エイコサノイド」と呼ばれる生理活性物質前駆体として働いており、アラキドン酸由来のエイコサノイドよりもかなり低い生理活性を持つものとして認識されている。*7

その他には、NF-κBの活性化を制御し、炎症性サイトカインの産生を制御する。*8

*1EPA(エイコサペンタエン酸) | 成分情報 | わかさの秘密: http://www.wakasanohimitsu.jp/seibun/epa/
*2独立行政法人 医薬品医療機器総合機構 ロトリガ粒状カプセル2g: http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2189019M1020_1_05/
*3京都大学 動物栄養科学 松井徹: https://ocw.kyoto-u.ac.jp/ja/faculty-of-agriculture-jp/5112000/pdf/13.pdf
*4甲南大学 理工学部 生物学科 高度不飽和脂肪酸(PUFA)蓄積: http://syst.bio.konan-u.ac.jp/labybase/pufa.html
*5脂質異常症~高トリグリセリド血症治療薬~ - 先端医療講座 - 藤元メディカルシステム: http://www.fujimoto.or.jp/tip-medicine/lecture-207/index.php
*6薬物相互作用(17―脂質異常症治療薬の相互作用)河崎陽一 松永尚 千堂年昭 岡山大学病院 薬剤部: http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/2/20031/20160528015030389930/122_73.pdf
*7N-3系不飽和脂肪酸による脳機能改善効果の作用機構: http://www1.gifu-u.ac.jp/~xyosida/rsrch/N-3FAandBrain01.pdf
*8竹山廣光 脂質メディエーター: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspen/29/1/29_5/_pdf

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このページの最終更新日時: 2018-09-04 (火) 20:50:19