健康用語WEB事典

エオタキシン(eotaxin)

好酸球発現し、CCR3に特異的に結合するリガンドファミリーアレルギー炎症の治療標的分子。最も強力な好酸球遊走活性を持つとされる。*1*2*3

エオタキシンの産生はTh2サイトカインであるIL-4およびIL-13により誘導され、Th1サイトカインであるIFN-γにより抑制される。

以下の3種類が知られているが、これらのアミノ酸配列相同性は35%程度。

エオタキシン-1(eotaxin-1)

エオタキシンのひとつ。CCL11とも。主に腸管で構成的に発現され,好酸球の恒常的な腸管ホーミングに重要と考えられている。*4

喘息患者の気道上皮誘発痰血液中やアレルギー角結膜炎患者の涙液中で増加する。*5

エオタキシン-2(eotaxin-2)

エオタキシンのひとつ。CCL24とも。

当初、活性化単球から発見され、好酸球に対する作用とともに骨髄系前駆細胞のコロニー形成を抑制することからMPIF-2とも呼ばれた。*6

エオタキシン-3(eotaxin-3)

IL-4IL-13によって気管支上皮細胞血管内皮細胞発現が誘導されるエオタキシンCCL26とも。*7*8

CCR3CX3CR1を介して好酸球キラーT細胞などを遊走する。CCR2にはアンタゴニストとして作用し、単球に対して逆走化作用を示すと報告されている。CCR1CCR5に対してもアンタゴニストであると報告されている。

*1KAKEN — 研究課題をさがす | インターフェロンγによるエオタキシン産生抑制-新しい好酸球性炎症の抑制機構 (KAKENHI-PROJECT-11670436): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-11670436/
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 気管支喘息におけるエオタキシンプロモーターおよびエオタキシン受容体の遺伝子多型 (KAKENHI-PROJECT-12204031): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-12204031/
*3アレルギー炎症とケモカイン 東京大学大学 院医学系研究科生体防御機能学客員助教授 平井浩一: http://jams.med.or.jp/symposium/full/126038.pdf
*4ケモカインとアレルギー 近畿大学医学部細菌学 義江修: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/62/8/62_KJ00008858653/_pdf
*5アレルギー炎症とケモカイン 東京大学大学 院医学系研究科生体防御機能学客員助教授 平井浩一: http://jams.med.or.jp/symposium/full/126038.pdf
*6ケモカインとアレルギー 近畿大学医学部細菌学 義江修: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/62/8/62_KJ00008858653/_pdf
*7ヒトIL-4, IL-13受容体と気管支喘息 佐賀大学医学部分子生命科学講座分子医化学分野 佐賀大学医学部附属地域医療科学教育研究センター重点医療研究部門 出原賢治: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/54/1/54_KJ00003263675/_pdf
*8ケモカインとアレルギー 近畿大学医学部細菌学 義江修: https://www.jstage.jst.go.jp/article/arerugi/62/8/62_KJ00008858653/_pdf

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このページの最終更新日時: 2019-11-13 (水) 08:43:10