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エムデン-マイヤーホフ-パルナス経路(Embden–Meyerhof–Parnas pathway)

解糖系のひとつ。エムデン-マイヤーホフ経路とも。

細胞質内に存在する10種類の酵素反応からなる代謝経路であり、酸素の関与なしでATPが生成される。*1

グルコース1分子からピルビン酸を介して最終的に2分子乳酸ATPを生成する。*2*3

C6H12O6 + 2ADP + 2NAD+ + 2Pi → 2CH3CH(OH)COOH + 2ATP + 2NADH + 2H2O + 2H+

エムデン-マイヤーホフ-パルナス経路の代謝

グルコースグルコース-6-リン酸フルクトース-6-リン酸フルクトース-1,6-ビスリン酸 → (ジヒドロキシアセトンリン酸) → グリセルアルデヒド-3-リン酸1,3-ビスホスホグリセリン酸3-ホスホグリセリン酸2-ホスホグリセリン酸ホスホエノールピルビン酸ピルビン酸乳酸

*1慶應義塾大学政策メディア研究科博士課程 戸谷吉博 細胞のエネルギー代謝(解糖系,クエン酸回路,電子伝達系): https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/57/9/57_KJ00007515610/_article/-char/ja/
*2信州大学名誉教授 細野明義 乳酸菌とビフィズス菌の糖代謝と発酵: http://www.nyusankin.or.jp/scientific/pdf/Nyusankin_493_a.pdf
*3髙木兼寛の医学 松田誠 生化学史における高木兼寛の位置 酵素学とビタミン学の劇的な出会いと近代生化学の成立・発展: https://ir.jikei.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=1707&item_no=1&page_id=13&block_id=30

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このページの最終更新日時: 2020-11-09 (月) 12:51:25