健康用語WEB事典

エンベロープ(envelope)

ウイルスにおけるエンベロープとは、宿主となる細胞生体膜に類似した、ウイルス全体(ヌクレオカプシド)を包む脂質二重膜のこと。

呼吸器から感染するウイルスはエンベロープを持つが、消化管から感染するウイルスは、胃液胆汁によってそれが破壊されるため、エンベロープを持たない。*1

エンベロープの有無によってウイルスに効く消毒剤の種類が異なる。エンベロープをもたない(脂質を含まない)ウイルスに対しては次亜塩素酸ナトリウムポビドンヨードグルタルアルデヒドなどが有効。*2

エンベロープを持つウイルス細胞に侵入する際には、エンベロープの脂質二重膜細胞脂質二重膜が融合するが、これにはウイルス表面のエンベロープ糖タンパク質宿主プロテアーゼに切断される必要がある。*3

*1ウイルスの構造上の特徴と消毒剤感受性について エンベロープを中心に: http://www.yakuhan.co.jp/di/qa/pdf/Q65.pdf
*2環境感染誌 小児のエンテロウイルス感染症 細矢光亮: http://www.kankyokansen.org/journal/full/03206/032060344.pdf
*3プロテアーゼ依存的なコロナウイルス細胞侵入 松山州徳 国立感染症研究所 ウイルス第三部: http://plaza.umin.ac.jp/~jsv/journal/v61-1pdf/virus61-1_109-116.pdf

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このページの最終更新日時: 2020-01-16 (木) 12:33:30