オートファジー(autophagy)

細胞が自己の成分を分解する機能。細胞の一部を小胞で隔離し、その内容物を細胞内のリソソームに運んで分解する機構。全ての真核生物が保有しているとされる。*1*2

オートファジーのオート(auto)はギリシャ語で「自己」、ファジー(phagy)は「食べる」の意であるため、自食作用とも呼ばれる。*3

厳密には、細胞質におけるタンパク質細胞小器官の非選択的な分解機構。選択的なオートファジーも存在する。*4

細胞が飢餓などのストレスへの対応のため、自身が持つ細胞小器官などを分解して得たアミノ酸を利用して必要なタンパク質の合成を行う。

オートファジーはストレスの対応以外にも、細胞内の異常なタンパク質や発がんなどの除去を行うなど、疾患予防にも関係しているとされる。

飢餓時には、オートファジーによるタンパク質の分解で生じるアミノ酸が、新たなタンパク質の合成やエネルギーの生産などに再利用され、細胞は飢えを凌ぐことができます。また、オートファジーは栄養が十分に供給されている場合にも低いレベルで起きており、細胞内の新陳代謝を高めることで様々な変性疾患の原因となる異常タンパク質の蓄積を防ぐ役割も果たしています。*5

オートファジーの流れ

細胞質隔離膜と呼ばれる膜が発生し、それが細胞質細胞小器官の一部を取り囲みオートファゴソームとなる。そこにリソソームが融合し、オートリソソームとなり、内容物がリソソームから流入する酵素によって加水分解される。

これらの過程の所要時間は数十分。

オートファジーの種類*6

オートファジーといえば、通常マクロオートファジーを指す。

オートファジーによるミトコンドリアの分解をマイトファジーと呼んで区別する。

*1植物の新たなオートファジー経路 -壊れた葉緑体を取り除くオートファジー経路「クロロファジー」の発見- | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170130_02web.pdf
*2東京医科歯科大学 難治疾患研究所 病態細胞生物学: http://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/research-content.html
*3吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/
*4九州大学大学院医学研究院臨床検査医学分野 九州大学病院検査部 オートファジーによるミトコンドリア分解機構: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/83-02-09.pdf
*5基礎生物学研究所プレスリリース 細胞内の分解/リサイクルのシステムを支える膜形成の仕組みを解明: http://www.nibb.ac.jp/press/070710/070710_open.html
*6吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/

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このページの最終更新日時: 2018-08-28 (火) 11:20:39