健康用語WEB事典

カプサイシン(capsaicin)

トウガラシ辛味成分。代表的なカプサイシノイド

カプサイシンの化学構造

口腔島皮質味覚野にカプサイシン受容体が存在する。

カプサイシン受容体は、痛みの情報を伝える神経経路に広く認められますが、口腔粘膜、そして島皮質味覚野神経細胞にも存在することが知られています。また、国エール大学の研究グループは、ヒト被験者がカプサイシンを摂取すると島皮質味覚野神経活動が生じることを、機能的磁気共鳴撮像装置(fMRI)を用いた実験により最近明らかにしました。このことは、カプサイシン口腔内のカプサイシン受容体を活性化し、その信号が味覚野に伝達されて「熱くて辛い」味覚として認知されていることを示しています。

消化管から吸収され、中に入ると副腎からのアドレナリン分泌を促進する。

カプサイシンがバニリルを介して結合することで神経を興奮させる受容体として、ナトリウムチャネルであるTRPV1が確認されている。これは熱さを感じる際にも開くイオンチャネルであり、科学的には「辛い」と「熱い」が同じ感覚であることが明らかとなっている。*1*2

*1カプサイシンに関する詳細情報:農林水産省: http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/capsaicin/syousai/
*2(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30

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このページの最終更新日時: 2020-04-22 (水) 06:56:58