1価の陽イオンとしてカリウムイオンを含むミョウバン。硫酸アルミニウムカリウムやカリミョウバンとも。化学式は AlK(SO4)2・12H2O *1
皮膚や粘膜のタンパク質と結合して保護膜を作る作用や痔核に炎症を起こして線維化させることで、それを小さくして出血や炎症を改善する作用を持ち、ALTA療法に用いられるジオンの有効成分となる。*2
関連する用語
ジオンと呼ばれる注射剤を用いる、脱出した内痔核(痔核)の治療法。2005年に医療保険の適応となった。痔核硬化療法とも。4箇所に分けて肛門に注射を行い、痔核を硬化させて粘膜に癒着・固定させることでその脱出を防ぐ。薬剤の特性上、妊娠中、14歳以下、透析治療を受けている場合はこの治療を受けられない。
ALTA療法に用いられる注射薬。硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸を含み、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる。
1価の陽イオン(アルカリ金属またはアンモニア)の硫酸塩と3価の金属イオンの硫酸塩の複塩の総称。通常、ミョウバンと言うとカリウムミョウバン(硫酸カリウムアルミニウム12水和物、AlKカリウムミョウバンとアンモニウムミョウバンは食品添加物に指定されている。カリウムミョウバンの無水物は焼ミョウバンと呼ばれ、煮崩れの防止や色止めのための食品添加物として使用される。食品以外にも工業製品など様々な用途に利用される。
組織の治癒のために結合組織(コラーゲンなど)が増殖すること。繰り返される炎症などによって臓器で過剰な線維化が起こると、正常な組織を破壊して臓器の機能不全(線維症)が引き起こされる。脳を除く臓器に生じ、線維化を起こした臓器は最終的に機能不全に陥る。一度生じた線維化は不可逆的。
毛髪や筋肉、臓器など人体の各部を構成する必須の栄養素。三大栄養素のひとつ。漢字では蛋白質と表記する。蛋白はもともと卵白の意味。体内に存在する酵素や受容体、免疫の抗体、血液中の血球などもタンパク質によって構成されている。人体全体の10〜15%程度を占める。化学的には、アミノ酸から成るペプチドが集まった一本のポリペプチドから作られる巨大な分子。タンパク質を構成するアミノ酸は全部で20種類で、その全てが窒素原子を含むアミノ基を持つため主な窒素源となる。タンパク質は約 20 種類のア…
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