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カルノシン酸(carnosic acid)

ローズマリーの葉に含まれる、抗酸化作用を持つポリフェノール。5kgのローズマリーに1.5gのカルノシン酸が含まれるとされる。*1*2

カルノシン酸の化学構造

アミロイドβ分泌を抑制することが確認されている。

ローズマリーなどに含まれるカルノシン酸(CA)は転写因子 Nrf2 の活性化等を介して神経保護作用を発揮することが知られている。これまでに私たちは培養 SH-SY5Y ヒト神経芽腫細胞において、CAが α 切断を促進することにより分泌を抑制すること、さらに、誘導アポトーシスを抑制することを報告した。*3

アルツハイマー病の予防治療などに応用できる可能性が示唆されている。

マウスのアルツハイマー病モデルを用いてカルノシン酸の認知症抑制作用を検討したところ、カルノシン酸を経口投与すると、の特に海馬と呼ばれる神経細胞におけるベータアミロイド蛋白質の沈着が有意に減少することを発見しました。...

また、カルノシン酸はマウスの神経細胞の変性を抑制し、記憶機能を回復させることも確認しました。 *4

*1ローズマリー由来カルノシン酸の骨代謝への影響 - 桐蔭横浜大学 学術活動報告: http://ccmg.cc.toin.ac.jp/univ/gakujutsu/page.php?no=2682
*2サワラの成分を原料に用いたローズマリーの抗酸化活性物質の製造: https://shingi.jst.go.jp/past_abst/abst/p/08/814/tuat6.pdf
*3Hirosaki University Repository for Academic Resources: <演題抄録>カルノシン酸はヒトアストロサイトのアミロイドβ(1–42/43)分泌を抑制する: http://repository.ul.hirosaki-u.ac.jp/dspace/handle/10129/5573
*4ローズマリー由来の物質がアルツハイマー病を抑制 | 2016年のプレスリリース | プレスリリース | 東京工科大学: http://www.teu.ac.jp/press/2016.html?id=276

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このページの最終更新日時: 2018-01-30 (火) 10:25:04