カルバミン酸とリン酸からなる有機化合物。酸化的脱アミノ反応によって生じたアンモニアから生成される。カルバミルリン酸とも。*1*2*3
尿素回路におけるシトルリンの前駆体となる。オルニチントランスカルバモイラーゼによりオルニチンにカルバモイル基が転移されてシトルリンが生成される。*4
ウリジル酸の生合成の出発点となる物質であり、グルタミンと水、炭酸イオンから作られる。*5
関連する用語
示性式 R-CNH2 で表される原子団。カルバミン酸のヒドロキシ基が置換された構造。
哺乳類の細胞がアミノ酸を分解するときに生じる有毒なアンモニアを尿素に変えて無毒化する代謝反応の経路。この経路によってアンモニア1分子から尿素1分子が生成される。オルニチン回路とも呼ばれる。主に肝臓(肝細胞のミトコンドリア)で行われる。反応の大部分は細胞質内で行われるが、一部はミトコンドリア内で行われる。アミノ酸を元にした糖新生では尿素回路との連携が必要。+アンモニアと2分子のATP、二酸化炭素(HCO3-)から、カルバモイルリン酸が生成される+カルバモイルリン酸とオルニチンが…
遊離アミノ酸の一種。分子式は C6H13N3O3シトルリンはスイカの学名であり、1930年にスイカの果汁から発見されたことから名付けられた。同じくウリ科の植物に多く含まれる。また、海藻のほとんどに豊富に含まれる。体内では、ミトコンドリアでオルニチンとカルバモイルリン酸から作られる。この反応はオルニチンカルバモイルトランスフェラーゼによって触媒される。尿素回路に入ったアンモニアから生成されるカルバモイルリン酸が前駆体。カルバモイルリン酸から生成されたシトルリンは細胞質に移動し、…
カルバモイルリン酸を参照。
グルタミン酸にグルタミン酸デヒドロゲナーゼが作用し、NAD+やNADP+を消費して2-オキソグルタル酸(α-ケトグルタル酸)とアンモニアが生成される反応。酸化的脱アミノ反応はミトコンドリア内で起こる。これによって生成された2-オキソグルタル酸は、アミノ酸の合成の原料やクエン酸回路でのエネルギー源として利用される。生成されたアンモニアはカルバモイルリン酸を経てシトルリンとなる。
参考文献一覧
コメント
コメントはありません。
最近の更新された用語