ガラクトグルコマンナン(galactoglucomannan) †
ヘミセルロースのひとつ。被子植物の細胞壁に含まれる、ガラクトースを含むグルコマンナン。*1
リンゴに含まれるガラクトグルコマンナンにヒト大腸がん細胞の増殖抑制作用があることが示唆されている。*2
リンゴガラクトグルコマンナンはマンノース、グルコース、ガラクトースが6:3:1の割合で含まれ、グルコースとマンノースがβ-1,4結合した直鎖構造と、そのO-6位にガラクトースが結合した構造を有する。
グルコマンナンは陸上植物で保存された細胞壁多糖類であり、植物種によっては、ガラクトースが結合したガラクトグルコマンナンとして存在する。グルコマンナンの主鎖のグルコース残基とマンノース残基は通常ランダムであるが、シロイヌナズナの種子分泌多糖(ムシレージ)にはグルコースとマンノースが交互に配置する特殊なグルコマンナンがあり、このグルコマンナンに特異的に作用してガラクトース残基を付加する酵素が存在することを発見した。さらに、シミュレーションにより、このガラクトグルコマンナンは細胞壁中でセルロース微繊維と強固に水素結合しうることが示唆された。*3
*1細胞壁: https://www.biol.tsukuba.ac.jp/~algae/BotanyWEB/cell-wall.html
*2KAKEN — 研究課題をさがす | リンゴ果実由来新規多糖の糖鎖微細構造と生理機能の解明 (KAKENHI-PROJECT-22580023): https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22580023/
*3研究業績 | 埼玉大学 理学部 分子生物学科 / 大学院理工学研究科 生命科学系専攻 分子生物学コース: http://www.molbiol.saitama-u.ac.jp/research2018.html
*2KAKEN — 研究課題をさがす | リンゴ果実由来新規多糖の糖鎖微細構造と生理機能の解明 (KAKENHI-PROJECT-22580023): https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22580023/
*3研究業績 | 埼玉大学 理学部 分子生物学科 / 大学院理工学研究科 生命科学系専攻 分子生物学コース: http://www.molbiol.saitama-u.ac.jp/research2018.html
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このページの最終更新日時: 2022-04-10 (日) 15:10:11