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キシランのβ-1,4結合を加水分解し、キシロースを生成する反応の触媒となる酵素。*1
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小麦の外皮を除いた部分(主に胚乳)を粉状にしたもの。小麦の外皮は硬く、消化率が低いため食用とならない。主成分はデンプン(約70%)とタンパク質(約10%)。小麦粉粒は胚乳(約83%),表皮(約15%),胚芽(約2%)から構成されている。小麦製粉は表皮や胚芽の混入を最小限に抑えて胚乳部を採取出来るように工夫されている。小麦粉に水を加えるとグルテンが形成され、粉同士が強固に結合する。グルテンの形成能の違いによって以下のように分類される。-強力粉-中力粉-薄力粉アラビノキシランを分…
キシロースによって構成されるオリゴ糖。キシランがキシラナーゼによって分解されて生じるキシロビオース、キシロトリオース、キシロテトラオースなど。酸や熱に対する安定性に優れる。腸内細菌叢のビフィズス菌の割合増加や腸内腐敗産物(アンモニア、p-クレゾール、インドール、スカトール)の減少、便質改善作用などが報告されている。パンにキシロオリゴ糖を添加することで水分活性が減少し、焼き色が鮮やかな黄色になることが報告されている。妊娠期においては、酸性キシロオリゴ糖の摂取が食事中の鉄の吸収を…
β-グリコシド結合のひとつ。2つ糖類(β-アノマー)の1位の炭素と4位の炭素の間に形成するもの。例えば、ラクトースはβ-D-ガラクトースの一番目の炭素とβ-D-グルコースの4番目の炭素がβ-1,4結合を形成してできる二糖類である。セルロースはD-グルコースがβ-1,4結合で多数結合した多糖類であり、セルロースを構成するセロビオースは2分子のβ-グルコースがβ-1,4結合した二糖類である。
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
加水分解とは、ある化合物に水(H2O)が反応し、2つの分解された生成物が得られる反応のこと。略して水解とも呼ばれる。この際、水分子は H+ と OH- に分かれる。加水分解を触媒する酵素はヒドロラーゼと呼ばれる。酢酸エチルの加水分解反応は次の反応式で表される。CH5OH加水分解において水分子が使用されることは自明であるため、場合によっては式の中のH2Oが省略される場合がある。その場合、例えば酢酸メチルの加水分解反応は次の式のように書かれる。CH3OH塩が水に溶けたとき、その一…
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