健康用語WEB事典

キメラ抗原受容体T細胞(chimeric antigen receptor T cell : CAR-T)

体内のT細胞を取り出して遺伝子操作し、がんを認識する遺伝子CARを導入してがん細胞に対する反応特異性を高くして体内に戻したT細胞*1*2

CD19に反応するように人工的に作成したタンパク質キメラ抗原受容体)を発現するようにしたT細胞が実用化されている。

がん患者の末梢由来T細胞に体外でCARを導入して増やし、がん細胞を攻撃できるようにしてから患者へ再び戻す治療法であるCAR-T療法に利用される。*3

問題点として、増殖や攻撃の過程で効果が落ちる「疲弊」が起こることが知られている。対策としてIL-7CXCL12IGF-INotchリガンドの4つを組み合わせて培養することで、疲弊した状態からTSCM細胞様の若いT細胞へ転換する方法が考案されている。

タグ: T細胞 がん がん細胞 CAR

*1東京医科歯科大学 血液内科 ポスト・ゲノム時代の新規癌治療法の開発: http://www.tmd.ac.jp/grad/hema/newpage7.html
*2化学療法抵抗性または造血細胞移植後再発のCD19陽性急性リンパ性白血病に対するpiggyBacトランスポゾン法によるキメラ抗原受容体遺伝子改変 自己T細胞の安全性に関する臨床第Ⅰ相試験の開始について - プレスリリース - 病院からのお知らせ | 名古屋大学医学部附属病院: https://www.med.nagoya-u.ac.jp/hospital/news/press-release/2018/02/05152523.html
*3疲弊したT細胞を若返らせ、強い抗腫瘍効果をもつT細胞の作製に成功-がん免疫療法における新規CAR-T療法の開発-:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/10/20/28-83203/

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このページの最終更新日時: 2021-10-24 (日) 05:54:08