ヌクレオソームが集まって折りたたまれてできる構造。染色質とも呼ばれる。
細胞核にDNAを格納するために形成される。細胞分裂時には染色体と呼ばれる構造となる。
この「クロマチン」は、高校で学習する「染色体」とほぼ同じものを指すが、どちらかといえば「クロマチン」は、より化学的な視点で見た場合に使われる言葉であろう。細胞が分裂するときにはこのクロマチンがさらに折りたたまれ、X字型の中期染色体?となるのだ。*1
細胞内のゲノムDNAは、コアヒストンに巻き付いてヌクレオソームを形成している。ヌクレオソームは、さらにリンカーヒストンによってコンパクトに凝縮される。*2
かつては、ヌクレオソームが螺旋状に規則正しく折りたたまれることで、直径約30nmのクロマチン繊維が形成されると考えられていたが、実際はヌクレオソームが不規則に折りたたまれてクロマチンドメインと呼ばれる160nmの塊状となることが確認された。*3
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