クロム(chromium, Cr) †
金属元素のひとつ。糖類やコレステロール、結合組織、タンパク質の代謝、インスリンの働きなどに関与するミネラル。*1*2
成人の体内に2〜6mgが存在する。栄養素となるのは三価クロムであり、六価クロムは人体に有害。吸収された三価クロムは血液中でトランスフェリンに結合し、肝臓へ運搬される。クロムの吸収率は3%未満。*3*4
通常の食生活では不足することは稀だが、糖尿病、砂糖の過剰摂取、極度の運動、外傷によってクロムの排泄量が増加する。クロムは牛肉や小麦粉などに多く含まれる。*5
クロムの摂取目安量*6 †
成人以降は食事による推奨摂取量が定められている。
年齢(歳) | 推奨量(μg) |
---|---|
1~2 | - |
3~5 | - |
6~7 | - |
8~9 | - |
10~11 | - |
12~14 | - |
15~17 | - |
18~29 | 10 |
30~49 | 10 |
50~69 | 10 |
70~ | 10 |
クロムの欠乏症 †
クロモデュリンの構成要素となる三価クロムが不足すると耐糖能低下が生じるとされる。
耐糖能障害者や二型糖尿病患者に摂取水準をはるかに超える量(200~1000μg)のクロムを投与することで症状が改善したという報告は多い。
クロムの過剰症 †
通常の食生活で過剰摂取することはないが、サプリメントの大量摂取は間質性肺炎などの原因となる。
*1文部科学省 無機質: http://fooddb.mext.go.jp/nutman/nutman_04.html
*2一生役立つ きちんとわかる栄養学 飯田薫子 寺本あい
*3西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*4厚生労働省 クロム(Cr): https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4an.pdf
*5栄養豆知識 < 筑波大学体育科学系運動栄養学 麻見(おみ)研究室: http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~ominaomi/basic11-20.html
*6日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html
*2一生役立つ きちんとわかる栄養学 飯田薫子 寺本あい
*3西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt
*4厚生労働省 クロム(Cr): https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4an.pdf
*5栄養豆知識 < 筑波大学体育科学系運動栄養学 麻見(おみ)研究室: http://www.taiiku.tsukuba.ac.jp/~ominaomi/basic11-20.html
*6日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html
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このページの最終更新日時: 2022-10-18 (火) 22:18:28