グラニュライシン(granulysin) †
1987年にクレンスキー実験室がクローン化したT細胞が活性化した後に特異的に発現した遺伝子(タンパク質)。グラニュリシンとも。*1
腫瘍細胞の細胞核を分散・凝集させ、その細胞核の一本鎖DNAにを大きく損傷させるとともにカスパーゼ3をわずかに活性化させる作用を持ち、腫瘍細胞にネクロトーシスを引き起こさせる。
腫瘍細胞を処理した後にリソソームに入り、その中のカテプシンBをリソソームから細胞質へと放出させ、続いてアポトーシス誘発性タンパク質であるBid?を切断する。切断されたBid?(tBid?)はミトコンドリアに作用し、その中のシトクロムcとAIFの放出を促進して腫瘍細胞を死滅させる。
*1抗腫瘍免疫反応機構の研究の進展 | SciencePortal China: http://www.spc.jst.go.jp/hottopics/1008immune_system/r1008_fan.html
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このページの最終更新日時: 2018-11-17 (土) 08:49:55