健康用語WEB事典

コハク酸(succinic acid)

ジカルボン酸のひとつ。琥珀を蒸留した際に得られたことから名付けられた。容易に分子を失って無水コハク酸となる。*1

コハク酸の化学構造

貝類や清酒旨味成分であり、大腸がん胃がんなどのがん細胞の増殖を抑制する効果が報告されている。*2

クエン酸回路中間代謝産物であり、コハク酸デヒドロゲナーゼによって酸化されフマル酸となる。また、スクシニルCoAスクシニルCoAシンテターゼによって分解されることでも生じる。この際にGDPからGTPが生み出される。*3*4

工業的には無水マレイン酸水素添加によって生成される。

*1コハク酸 三菱化成工業(株) 蔭山陽一: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/66/9/66_9_880/_pdf/-char/ja
*2加藤範久教授らがコハク酸のがん増殖抑制効果を発見しました | 広島大学: https://www.hiroshima-u.ac.jp/seisei/news/13735
*3クエン酸回路(TCA回路): http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/tca_cycl.htm
*4鳥取大学工学部生物応用工学科 工学部化学・バイオ系学科 クエン酸サイクル: http://www.bio.tottori-u.ac.jp/~mizobata/15-Seika2-6-Citric_Acid_Cycle.htm

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このページの最終更新日時: 2019-09-13 (金) 13:25:52