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サイクリン依存性キナーゼ(cyclin-dependent kinase : CDK)

サイクリンによって活性化され、細胞周期に関わるタンパク質リン酸化酵素*1

G1期からS期への移行はサイクリンDCDK4(あるいはCDK6)の複合体の活性化によって始まる。この発火によってサイクリンECDK2の複合体の活性化が起こり、細胞S期に移行する。その後サイクリンAとCDK2の活性化によりS期からG2期へ移行し、サイクリンBCDK1CDC2)の活性化によってM期へ進む。*2

M期の後半からサイクリンB/CDK1の活性は消失しはじめ、G1期ではすべてのサイクリン/CDKの活性は消失する。

また、核膜孔複合体形成や核ラミナ(とりわけラミンB?)の分布の制御を行う。*3

サイクリン依存性キナーゼの種類*4

*1サイクリン依存性キナーゼによるリン酸化反応が染色体分配の方向を制御する: http://www.coe.s.u-tokyo.ac.jp/integr-life/findings/research101007.html
*2がんはどこまで分かったのか? 発癌の仕組みの解明と新しい治療の試みを目指して 佐谷秀行(熊本大学医学部腫瘍医学講座): http://www.saitama-med.ac.jp/jsms/vol31/01/jsms31_083_084.pdf
*3理化学研究所 今本細胞核機能研究室 核膜・核膜孔複合体の構造構築: http://www.riken.jp/celldynamics/research_2.html
*4福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 細胞周期とチェックポイント: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/checkpnt.htm

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このページの最終更新日時: 2019-10-20 (日) 15:39:31