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ミカン科の香辛料や生薬となる植物。漢字では山椒。*1
サンショオールを含む。
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ミカン科の落葉低木。中国原産。その未熟な果実を天日干ししたものは健胃や鎮痛、利尿などの作用を持つ生薬として用いられる。漢字では呉茱萸。種子がサンショウ(山椒)に似ていることから、カラハジカミ(唐椒)とも呼ばれる。主に冷えに関連のある痛み(頭痛、腹痛)や吐き気に対応する漢方に利用される。呉茱萸湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯、温経湯など。エボジアミン、ルテカルピンなどのアルカロイドを含む。
正月の祝儀に用いられる薬酒。清酒やみりんに複数の生薬(屠蘇散)を漬け込んだもの。現在ではサンショウ(山椒)、サイシン(細辛)、ニッケイ(肉桂)、カンキョウ(乾薑)、ビャクジュツ(白朮)、キキョウ(桔梗)などが主に用いられる。国内における初のリキュール。屠蘇は漢の医者である華佗が発明したもので、平安時代初期に伝来したとされる。語源は「蘇」という悪鬼を屠るという意味。胃腸の働きを整え、喉や気管支を保護し、風邪の予防や初期に有効とされる。
サンショウに含まれる辛味成分。分子内に4つの二重結合を含むアミド。ヒドロキシ-α-サンショオールとも。大脳に作用し内臓の働きを活発化させる働きや麻痺作用を持つ。辛味はカプサイシンに比べて非常に弱いが、TRPV1の活性化し、麻酔のような痺れをもたらす。また、カリウムチャネルのKCNK3とKCNK18の抑制を介して痛覚だけではなく触覚に分類される感覚神経を活性化することが報告されている。
サンショウ(山椒)、カンキョウ(乾姜)、ニンジン(人参)、コウイ(膠飴)の4つの生薬から構成される漢方薬。腸の運動を亢進させる作用を持つ。消化器症状や開腹手術後の諸症状に対して用いられる。
食品に香りや味、色を賦与し、肉や魚の風味の低下および腐敗の防止を目的として使用される、植物から得られる物質(調味料)。スパイスとも呼ばれる。5万年以上前から使用されていたと考えられている。熱帯、亜熱帯地域原産の植物が多い。香辛料の香り(精油)はテルペンや芳香族化合物が有効成分となる。
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