健康用語WEB事典

サーチュイン(sirtuin : SIRT)

遺伝子発現調節に関わるヒストン脱アセチル化触媒する酵素*1

老化や寿命の制御に重要な役割を担っているとされたが、現在では否定されている。

サーチュイン(タンパク質)が重要な働きをすると考えたのがレオナード・ガランテでした。... しかし、ガランテの研究は、別の研究者の詳細な実験結果から否定されました(2011年)...

ガランテの実験によって「寿命が延びたこと」と「サーチュインが増えたこと」は事実なのですが、別の実験で「サーチュインが増えないようにしても寿命が延びた」のです。つまりサーチュインと寿命の延びは関係なかったことになります。*2

酵母の老化抑制遺伝子として最初に発見されたSir2に相当する(ホモログである)遺伝子SIRT1である。

ヒトのサーチュインは7種類(SIRT1SIRT7?)とされる。*3*4

マウスでの実験では、ストレスの耐性にサーチュインが関わることが確認されている。

研究グループは、長期的なストレスに適応することができずに、人間のうつ状態を反映する行動をしたマウスと、ストレスに適応することができたマウスを用いて、これら2種類のマウスの内でどのような違いがあるのかを調べました。その結果、ストレスに弱いマウスでは、内の海馬(かいば)と呼ばれる場所でSIRT1の量が減っていました。一方、ストレスに強いマウスではSIRT1の量は変化していませんでした。そこで、遺伝子操作やSIRT1の機能を高める薬剤を用いてストレスに弱いマウスの海馬SIRT1を活性化させたところ、ストレスに強いマウスになりました。逆に、SIRT1の働きを弱めたところ、軽度なストレスに対して適応することができないマウスになりました。*5

*1長寿遺伝子産物 SIRT1 (サーチュイン)の活性化で神経難病 ALS マウスが延命: http://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/researchinfo/upload_images/20140909_riem.pdf
*2PHP研究所 竹内薫 丸山篤史 白くて眠れなくなる遺伝子(2016/1/5)
*3札幌医科大学薬理学講座:研究紹介: http://web.sapmed.ac.jp/pharmacology/research.html
*4金沢医科大学 糖尿病・内分泌内科学: http://www.kanazawa-med.ac.jp/~endocrin/news/1.html
*5医学系研究科の研究グループがストレスに強い脳をつくるタンパク質を発見~うつ病の脳のしくみ解明へ前進~|国立大学法人山口大学: http://www.yamaguchi-u.ac.jp/weeklynews/2015/_4906.html

ご意見・ご要望をお聞かせください。


サーチュインに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:06:25