シアリダーゼ(sialidase) †
糖鎖の非還元末端からシアル酸を分離させるエキソ型の酵素。Neu5Ac2enによって酵素活性が弱く阻害される。ノイラミニダーゼとも呼ばれる。*1*2
インフルエンザウイルスの増殖に関わる。シアリダーゼの欠損はシアリドーシスを引き起こす。
哺乳類などの細胞内に含まれ、ヒトでは以下の4種類が確認されている。
略称 | 主な局在場所 | 基質 | 至適pH | 機能 |
---|---|---|---|---|
NEU1 | リソソーム | オリゴ糖、糖ペプチド、4MU-NeuAc | 4.6 | リソソーム異化分解、免疫機能、エラスチン線維集合 |
NEU2? | 細胞質 | オリゴ糖、糖ペプチド、ガングリオシド、4MU-NeuAc | 6.0 | 筋細胞および神経細胞の分化(マウスによる実験) |
NEU3? | 細胞膜(ラフト?、カベオラ) | ガングリオシド | 4.6、6.0 | 神経細胞の分化、アポトーシス |
NEU4? | リソソーム、ミトコンドリア、細胞膜 | オリゴ糖、糖ペプチド、ガングリオシド、4MU-NeuAc | 4.6 | アポトーシス、細胞接着 |
*1シアリダーゼによる細胞機能の制御とその異常 宮城妙子: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/11/80-01-03.pdf
*2(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30
*2(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:06:25