シアル酸(sialic acid) †
糖鎖(糖タンパク質やオリゴ糖など)の非還元末端に局在する酸性の九炭糖の総称。ノイラミン酸を骨格とするアシル化誘導体。N-アセチルノイラミン酸やN-グリコリルノイラミン酸、デアミノノイラミン酸などがあり、カルボキシル基に起因する負電荷を持つ。*1*2*3
ヒトの細胞表面に豊富に存在し、その負の電荷によって好ましくない細胞間相互作用を妨げる働きを補助する。シアル酸を含む糖鎖は細胞の外側に存在し、シアル酸結合タンパク質を介した免疫細胞同士の結合に関わる。*4*5
シアル酸の重合体であるポリシアル酸は情動や学習、記憶、体内時計の維持、社会性行動に関わることが知られている。*6
*1シアリダーゼによる細胞機能の制御とその異常 宮城妙子: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/11/80-01-03.pdf
*2ポリシアル酸の新機能と神経形成維持機構 佐藤ちひろ,北島健: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/83-03-04.pdf
*3シアル酸の構造決定にまつわるあるエピソード 中川淑郎 横浜市立大学名誉教授,(独) 産業技術総合研究所 (北海道センター) 客員研究員: https://ycu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=415&item_no=1&page_id=4&block_id=34
*4Trends in Glycoscience and Glycotechnology シアロアドヘシンと関連レクチンによるシアル酸の認識: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tigg1989/9/47/9_47_283/_article/-char/ja/
*5リンパ球表面のシアル酸を介した免疫制御機構の解明に成功 -糖鎖を介した免疫応答の人為的な制御に期待- — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140120_2.htm
*6名古屋大学 生物機能開発利用研究センター 動物細胞機能研究分野 | 研究内容: http://bbc.agr.nagoya-u.ac.jp/~acf/research.html
*2ポリシアル酸の新機能と神経形成維持機構 佐藤ちひろ,北島健: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/83-03-04.pdf
*3シアル酸の構造決定にまつわるあるエピソード 中川淑郎 横浜市立大学名誉教授,(独) 産業技術総合研究所 (北海道センター) 客員研究員: https://ycu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=415&item_no=1&page_id=4&block_id=34
*4Trends in Glycoscience and Glycotechnology シアロアドヘシンと関連レクチンによるシアル酸の認識: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tigg1989/9/47/9_47_283/_article/-char/ja/
*5リンパ球表面のシアル酸を介した免疫制御機構の解明に成功 -糖鎖を介した免疫応答の人為的な制御に期待- — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140120_2.htm
*6名古屋大学 生物機能開発利用研究センター 動物細胞機能研究分野 | 研究内容: http://bbc.agr.nagoya-u.ac.jp/~acf/research.html
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このページの最終更新日時: 2020-10-27 (火) 12:35:09