ジアシルグリセロール(diacylglycerol : DG) †
グリセリンに2つの脂肪酸がエステル結合した構造を持つ脂質。ジグリセリドとも。
2つの脂肪酸がグリセリンに結合する位置の違いによって、以下の2つの構造異性体が存在する。
トリグリセリドがATGLに触媒されて加水分解されることで生じる。ジアシルグリセロールはホルモン感受性リパーゼ(HSL)に触媒され加水分解され、モノアシルグリセロールと遊離脂肪酸を生じる。
また、ホスファチジルイノシトール-4,5-ビスリン酸の加水分解によっても生じる。プロテインキナーゼCなどの酵素を活性化する働きがある。*1
細胞膜内においてセカンドメッセンジャーとして働く。ジアシルグリセロールの異常な産生はがんやアルツハイマー病を誘導することが知られている。*2
ジアシルグリセロールキナーゼによってリン酸化されてホスファチジン酸となる。*3
*1脳におけるジアシルグリセロールキナーゼの機能 白井康仁: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2015/03/86-04-17.pdf
*2細胞内膜の裏側で、機能性脂質の動態の可視化に成功 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150817_1/
*3内閣府 食品安全委員会 食品安全総合情報システム ジアシルグリセロールの細胞内代謝: https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20051202te2&fileId=106
*2細胞内膜の裏側で、機能性脂質の動態の可視化に成功 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2015/20150817_1/
*3内閣府 食品安全委員会 食品安全総合情報システム ジアシルグリセロールの細胞内代謝: https://www.fsc.go.jp/fsciis/attachedFile/download?retrievalId=kai20051202te2&fileId=106
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このページの最終更新日時: 2018-09-05 (水) 15:19:29