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アルテミシニンの活性代謝物。アルテニモルとも。
アルテメテルと同様に肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている。*1
関連する用語
ドコサヘキサエン酸(docosahexaenoic acid)+デヒドロアスコルビン酸(dehydroascorbic acid)+ジヒドロアルテミシニン(dihydroartemisinin)
抗マラリア作用を有する有機化合物。ジヒドロアルテミシニンによって速やかに代謝され、アルテメテルおよびジヒドロアルテミシニンが有するエンドペルオキシド架橋が赤血球のヘム鉄と反応することで反応性代謝物を産生し、抗マラリア活性を発揮する。
ヨモギの一種(クソニンジン)から抽出されたマラリアの治療薬となるセスキテルペノイド。チンハオス(青高素)とも。アルテミシニンはマラリア原虫が赤血球を分解した際に生じる鉄と反応して活性酸素を生じ、赤血球に寄生しているマラリア原虫を死滅させる。ヒトの体内では、赤血球以外に鉄を含む部位がほとんどないため副作用が生じにくいという特徴を持つ。しかし、近年アルテミシニンに耐性を持つマラリア原虫の出現が報告されている。
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
ある物質の代謝によって生成する、その元の物質(前駆体)とは異なる作用を有する物質のこと。薬理作用や毒性が代謝によって変化する薬剤の成分について言う。活性代謝物が前駆体と同じ作用を持つことがもあれば、全く異なる作用を持つ場合もある。プロドラッグの作用は活性代謝物を利用したもの。タグ:
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