ステロイド(steroid) †
4つの炭素環がつながった化学構造(ステロイド骨格)を持つ有機化合物の総称。主に副腎皮質で産生される脂質。ステロイドホルモンのことを指す場合が多い。
体内で生合成されるステロイドは、コレステロールや胆汁酸、ステロイドホルモン、ビタミンDなど。体内の全てのステロイドはコレステロールから合成される。*1
A環の3位にヒドロキシ基(-OH)が結合したものをステロールと呼ぶ。*2
ステロイドは、細胞膜を通過後、細胞質のグルココルチコイド受容体に結合する。*3
抗炎症作用を持つため、医薬品として使用されるものも多く、これをステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)と呼ぶ。
ステロイド剤は、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫反応抑制作用及び細胞増殖抑制作用などを示すため、古くから多くの疾患に使用されています。*4
長期間一定量以上のステロイドを医薬品から摂取していた場合、その間、副腎皮質からのステロイドホルモンの分泌が停止する。そのため、ステロイドの使用を止めるとステロイド離脱症候群が引き起こされる場合がある。*5
ステロイドを急に中止すると離脱症候群が起こることがあります。これはステロイドを長期間多量投与した場合(プレドニゾロン換算で20㎎/日を3週間以上)に生じやすく、発熱、悪心、嘔吐、倦怠感、関節・筋肉の痛み、血圧の低下、低血糖などを伴います。*6
関節痛の抑制だけでなく免疫抑制により、疾患活動性も抑制できる強力な薬剤である。1948年に関節リウマチに投与され、初めてその抗炎症作用が知られるようになったが、投与量と投与期間によって、感染症、骨粗鬆症、胃潰瘍、中心性肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧さらには心血管イベントの増加を含む多彩な副作用リスクが増加する。*7
*1鳥取大学医学部 N教授Website: http://www.ninomiya.med.tottori-u.ac.jp/homepage/end4.html
*2秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学
*3ステロイドに関して|大阪大学 免疫アレルギー内科(大学院医学系研究科・医学部): http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/page4-17.html
*4副腎皮質ホルモン剤について: http://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/yaku/qanda/q1.htm
*5東京女子医科大学病院 腎臓内科 ステロイド治療: http://www.twmu.ac.jp/NEP/steroid.html
*6北大病院薬剤部 NEWS 薬剤部 広報誌担当 Vol.39(2013年07月18日発行: http://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~pharm-w/download/dinews_1307s.pdf
*7関節リウマチ|大阪大学 免疫内科: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/page4-9.html
*2秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学
*3ステロイドに関して|大阪大学 免疫アレルギー内科(大学院医学系研究科・医学部): http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/page4-17.html
*4副腎皮質ホルモン剤について: http://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/yaku/qanda/q1.htm
*5東京女子医科大学病院 腎臓内科 ステロイド治療: http://www.twmu.ac.jp/NEP/steroid.html
*6北大病院薬剤部 NEWS 薬剤部 広報誌担当 Vol.39(2013年07月18日発行: http://www2.huhp.hokudai.ac.jp/~pharm-w/download/dinews_1307s.pdf
*7関節リウマチ|大阪大学 免疫内科: http://www.med.osaka-u.ac.jp/pub/imed3/lab_2/page4/page4-9.html
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このページの最終更新日時: 2019-03-27 (水) 08:10:10