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硫黄化合物の配糖体であるグルコシノレートのひとつ。
体内で酵素ミロシナーゼによってスルフォラファンへ変化する。*1
関連する用語
糖と糖以外の化合物が結合してできる化合物の総称。グリコシドとも呼ばれる。配糖体を構成する糖ではない部分(配糖体からグリコシル基を除いた部分)をアグリコンと呼ぶ。最も単純な配糖体はO-メチルグルコース。糖が結合した化合物は水に溶けやすくなったり、元の化合物より安定性が増大したりといった利点がある。糖とアグリコンの結合の仕方によって以下のように分類される。-O-配糖体(可逆的な配糖体)-C-配糖体(非可逆的な配糖体)
生体内における酵素とは、化学変化において触媒の働きをするタンパク質を指す。生体触媒とも呼ばれる。触媒はそれ自身は変化せず、他の物質の化学反応を促進する。具体的には、化学反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。食品の発酵も酵素の働きによるものであり、酵母(ギリシャ語では zyme)の中(ギリシャ語では en)で発酵が起きることから酵素(enzyme)と名付けられた。酵素の中には、他の酵素と結合して複合体として働くものもある。例えばク…
ブロッコリーとその発芽物のブロッコリースプラウト(ブロッコリーの芽)に含まれるファイトケミカルの一種。イソチオシアネートのひとつでもある。植物には、スルフォラファンの前駆体としてグルコラファニンなどスルフォラファングルコシノレートが含まれているが、ヒトの腸内細菌の中には、これをスルフォラファンに変化させる働きをする酵素を持つものがいるため、腸管内で代謝されてスルフォラファンとして吸収される。転写因子であるNrf2の活性化効果があり、うつ病を予防する効果が確認されている。炎症や…
ワサビや大根などのアブラナ科植物に含まれる加水分解酵素。β-チオグルコシダーゼとも呼ばれる。イソチオシアネートの配糖体(シニグリンなど)のグリコシド結合を加水分解し、硫酸基を離脱させることでイソチオシアネートを生成する。ミロシナーゼの至適温度は35〜40℃。わさびの辛味は,わさびをすりおろすと酵素ミロシナーゼが働き,わさびの持つ配糖体シニグリンを分解し生じるからし油,即ちアリルイソチオシアネートを主成分とする揮発性含硫化合物によることはよく知られた事実である。アスコルビン酸(…
主にアブラナ科の植物が生合成する辛味のある物質。辛子油配糖体とも呼ばれる。酵素のミロシナーゼによって加水分解され、イソチオシアネートを生じる。アブラナ科とその近縁の科の植物が生産する硫黄と窒素を含む化合物でアミノ酸から生合成される。これまでにグルコラファニンやグルコブラシシンのほか 120 種類以上が報告されている。シロイヌナズナには主にメチオニン、トリプトファンから作られる約 30 種のグルコシノレートが含まれている。グルコシノレートは、厳密には以下の種類に分類される。-脂…
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