セサミノールに3つの糖が結合した配糖体。ゴマの種子に含まれるセサミノールの多くがセサミノールトリグルコシドとして存在する。*1
糖鎖にはβ-1,2結合?とβ-1,6結合の両方が含まれている難消化性であり、消化液や腸内細菌にほとんど分解されることなく排出されると考えられている。β-1,2結合?を優先的に分解する特殊なβ-グルコシダーゼ(STG分解酵素、PSTG)によって分解される。*2
関連する用語
糖と糖以外の化合物が結合してできる化合物の総称。グリコシドとも呼ばれる。配糖体を構成する糖ではない部分をアグリコンと呼ぶ。糖が結合した化合物は水に溶けやすくなったり、元の化合物より安定性が増大したりといった利点がある。糖とアグリコンの結合の仕方によって以下のように分類される。-O-配糖体(可逆的な配糖体)-C-配糖体(非可逆的な配糖体)
大腸に生息する細菌の総称。その種類は500〜1000種類、数は1014個にも及ぶとされる。腸内細菌によって作られる生態系を腸内細菌叢と呼ぶ。腸内の常在菌は宿主の血管新生、腸管上皮の発達、組織損傷の防御、栄養分の消化・吸収・貯蔵、免疫組織の発達などを促進することが知られている。腸内細菌のバランスは免疫にも関わることが報告されている。例えば、クロストリジウム属の細菌が持つペプチドグリカンが樹状細胞(が持つTLR2)に接触することによってTGF-βが分泌され、制御性T細胞が誘導され…
ゴマに含まれるリグナンの一つ。ゴマリグナンの中でも高い抗酸化作用を持つとされる。セサミンが代謝後に抗酸化作用を示すのに対し、セサミノールは直接強力な抗酸化作用を発揮することが知られている。ゴマの種子中では多くが配糖体(セサミノールトリグルコシド)の形で含まれている。セサミノールはゴマリグナンの中でも特に強い抗酸化性を有する。これはゴマ油製造における工程でセサモリンから二次的に生成する物質であるが、ゴマ種子中にも配糖体として多量に存在することが示された。セサモリンが代謝されてセ…
β-グリコシド結合のひとつ。2つ糖類(β-アノマー)の1位の炭素と6位の炭素の間に形成するもの。
体内の消化管から分泌される液体。様々な消化酵素を含み、それらが摂取した物質を消化(代謝)する。消化液に含まれる酵素によって、最終的にタンパク質はアミノ酸、糖質は単糖類、脂肪は脂肪酸とグリセリンになる。胆汁は消化酵素を持たず、脂肪の乳化を行う。~分泌部位~消化液名~含まれる酵素~分解されるもの(基質)~分解後の生成物~液性口腔唾液アミラーゼデンプンマルトース中性胃胃液ペプシンタンパク質ポリペプチド酸性膵臓膵液マルターゼマルトースグルコース塩基性~~リパーゼ脂肪脂肪酸、グリセリン…
参考文献一覧
コメント
コメントはありません。
最近の更新された用語