健康用語WEB事典

セリン(serine, Ser)

アミノ酸のひとつ。側鎖ヒドロキシメチル基(-CH2OH)。

セリンの化学構造

ホスホセリンから、ホスホセリン脱リン酸化酵素によって生成される。セリンパルミトイルCoAスフィンゴ脂質の原料となる。*1

アミノ酸の中では最も多い、6種類のコドンを持つ。*2

通常、タンパク質に含まれるのはL-セリンであるが、筋萎縮性側索硬化症ALS)において、そのエナンチオマーであるD-セリンが、D-セリン分解酵素の活性低下によって脊髄へ蓄積することが確認されている。*3

*1新規セリン生合成酵素の発見と性状解析 | 東京大学大学院農学生命科学研究科: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/2012/20120221-5.html
*2生命遺伝子発現のフェイルセーフ機構について 滋慶医療科学大学院大学: http://www.ghsj.ac.jp/archives/7716
*3慶應義塾大学医学部 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の新たな運動神経変性メカニズムを解明 -D-セリンを標的にした新規治療法開発に期待-: http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/aiso/images/sasabe.img/111227pressrelease.pdf

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:06:40