健康用語WEB事典

チクロ(cyclamate)

砂糖の30倍の甘味を持つ人工甘味料シクラメートサイクラミン酸ナトリウムとも。

チクロ(サイクラミン酸ナトリウム)の化学構造

1970年頃に発がん性などの有害性が疑われ、一度使用が禁止されたが、後に安全性が確認されたためヨーロッパでは使用が再開されている。*1

チクロは人工甘味料として人が体内に摂取してもほとんど分解されず、そのまま体外に排泄されるので、安全だと考えられていたのです。しかし、一番ケ瀬教授と児島助教授は、チクロが体内でシクロヘキシルアミンに分解することを世界で初めて証明されたのです。この発見を契機にアメリカのFDAは、シクロヘキシルアミンがカンガルーラットの睾丸生殖細胞染色体異常を起こすことを報告、チクロの人体に対する毒性が再検討されることになりました。*2

*1筑波大学化学系 野本信也 甘み物質の化学: http://www.chem.tsukuba.ac.jp/nomoto/24Tas.pdf
*2熊薬ものがたり | 熊本大学薬学部附属創薬研究センター: http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/center/souyaku/monogatari/page_03.html

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このページの最終更新日時: 2019-01-24 (木) 10:34:51