モノアミンのひとつ。チロシンに似た化学構造を持つ。分子式は C8H11NO *1
酵母によって合成されるため、チーズやワインなどの発酵食品に含まれる。
血管収縮作用を持つため、過剰な摂取は血圧の上昇や片頭痛、卒倒?などの原因となる恐れがある。また、タキフィラキシーを引き起こす場合がある。*2*3
食物中のチラミンは消化管にあるモノアミンオキシダーゼB(MAO-B)によって分解されて血中には入らず、生体内の濃度は微量であるため稀少アミンと呼ばれる。うつ病の治療でMAO-B抑制剤を投与された患者がワインを飲みながらチーズを食べると発症することで問題になった(チーズ効果?)。*4
カカオにもチラミンが含まれる。
また、カカオに含まれるテオブロミンやカフェインは喘息の治療薬であるテオフィリンと良く似た化学構造を有することや、交感神経興奮作用のあるチラミンや金属のニッケルが含まれるため食べすぎないよう注意が必要とお話しになり、最後は"高カロリーで栄養価が高いお菓子なので楽しんで食べましょう。"と締めくくられました。 *5
アリの攻撃性に関わることが示唆されている。
この論文で私たちは、神経活性物質?であるチラミン(tyramine)とオクトパミン(octopamine)が兵隊の高い攻撃性をもたらしている可能性を初めて示した。材料には、体サイズが大きく扱いやすいオオシロアリ(Hodotermopsis sjostedti)を用いた。高速液体クロマトグラフィ?を用いて、兵隊とワーカーの神経活性物質?量を比較すると、脳内のチラミン量、食道下神経節?内のチラミン量とオクトパミン量が兵隊で高いことがわかった。*6
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