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テトラヒドロ葉酸(tetrahydrofolic acid)

ジヒドロ葉酸からジヒドロ葉酸レダクターゼの作用によって生成される葉酸誘導体DNA生合成などに関わる種々の酵素反応の基質として働く。*1

テトラヒドロ葉酸の化学構造

プリンヌクレオチドde novo合成に関わる。テトラヒドロ葉酸に含まれるプテリジン環はグアニン誘導体で、小腸細胞ジヒドロ葉酸レダクターゼによって葉酸プテリン環が還元されて生成される。*2

C1単位転移反応において、ビオチンカルボキシル基S-アデノシルメチオニンメチル基専用なのに対して、テトラヒドロ葉酸(THF)は様々な酸化状態の炭素の担体として転移反応の補酵素となる。生体内では5-メチルTHFとして貯蔵されており、メチオニンシンターゼの反応でビタミンB12依存性にTHFに変換され利用される。*3

*1受精に関わる精子融合因子 IZUMO1 と卵子受容体 JUNO の認識機構を解明: http://www.u-tokyo.ac.jp/content/400042560.pdf
*2福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 補酵素: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/coenzyme.htm
*3兵庫医療大学薬学部 ヌクレオチドの代謝: http://www2.huhs.ac.jp/~h990002t/resources/downloard/14/14biochem2/01metabolism14v1.pdf

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このページの最終更新日時: 2020-05-19 (火) 09:53:29