デヒドロエピアンドロステロン(dehydroepiandrosterone : DHEA) †
主に副腎で合成される副腎アンドロゲンのひとつ。副腎以外では脳や皮膚から分泌される。後にテストステロンやエストロゲンなどの性ホルモンに変換されるステロイドホルモン。*1
血液中に高度濃度に存在するが、加齢に伴い減少する。女性の老化防止として有効とされる。*2
弱い男性ホルモンとしての作用を持つ。胎児の副腎は大量のDHEAを合成するが、これはDHEA-Sに変化されて胎児の血液中に分泌される。このDHEA-Sは胎盤に達し、そこに発現している一連の代謝酵素によってDHEAを経てテストステロンにまで代謝される。*3
国内では、DHEAを含む製品は法律上医薬品として扱われる。通常、若年者は体内で十分な量が合成されているため40歳以下では経口摂取すべきではないとされる。*4
体内時計のリズムを速くする作用を持ち、マウスに経口摂取させる実験では時差ボケを軽減することが報告されている。*5
*1北里大学臨床薬学研究センター中毒部門 問題の多い健康食品10種類のデータベース(一般向け)「DHEA(ディーエッチイーエー)」http://www.pharm.kitasato-u.ac.jp/poison/DShomepage/dheaippan.html
*2岐阜薬科大学紀要 2004 デヒドロエピアンドロステロンの新しい代謝とその生理的意義に関する研究 宇佐見則行: http://www.gifu-pu.ac.jp/wp-content/uploads/2015/03/shourei_h15-1.pdf
*3遺伝性アロマターゼ発現異常症 金沢大学大学院医学研究科産婦人科・周産母子センター 生水真紀夫: http://www.saitama-med.ac.jp/jsms/vol32/02/jsms32_059_063.pdf
*4北里大学臨床薬学研究センター中毒部門 問題の多い健康食品10種類のデータベース(一般向け)「DHEA(ディーエッチイーエー)」: http://www.pharm.kitasato-u.ac.jp/poison/DShomepage/dheaippan.html
*5名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM) リサーチプロモーションディビジョン(RPD) DHEA: https://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/rpd/dhea.html
*2岐阜薬科大学紀要 2004 デヒドロエピアンドロステロンの新しい代謝とその生理的意義に関する研究 宇佐見則行: http://www.gifu-pu.ac.jp/wp-content/uploads/2015/03/shourei_h15-1.pdf
*3遺伝性アロマターゼ発現異常症 金沢大学大学院医学研究科産婦人科・周産母子センター 生水真紀夫: http://www.saitama-med.ac.jp/jsms/vol32/02/jsms32_059_063.pdf
*4北里大学臨床薬学研究センター中毒部門 問題の多い健康食品10種類のデータベース(一般向け)「DHEA(ディーエッチイーエー)」: http://www.pharm.kitasato-u.ac.jp/poison/DShomepage/dheaippan.html
*5名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所(ITbM) リサーチプロモーションディビジョン(RPD) DHEA: https://www.itbm.nagoya-u.ac.jp/rpd/dhea.html
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このページの最終更新日時: 2022-05-11 (水) 06:50:13