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多剤耐性肺結核に対する治療薬。結核菌の細胞壁を構成するミコール酸の生合成を阻害する。商品名はデルティバ。*1
タグ: 医薬品成分 有機化合物 結核
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デラマニドの商品名(大塚製薬株式会社)。タグ:
結核菌など抗酸菌の細胞壁に含まれる長鎖脂肪酸。天然では最も長鎖で分岐を持つ疎水性脂肪酸(主鎖の炭素数が約80)の総称。細菌の多糖層(アラビノガラクタン)に共有結合して細胞壁骨格を構築するとともに、糖を結合した遊離型の形態(ミコール酸含有糖脂質)として細胞壁表層に存在する。結核の治療薬であるイソニアジドはミコール酸の合成を阻害する。
植物や真菌の細胞に存在する、細胞を取り囲む構造体。植物の細胞壁はセルロースを主成分とする。細胞壁には2つの種類が確認されており、含まれる物質などが異なる。多くの被子植物の細胞壁はタイプ I とよばれ、セルロースとキシログルカンが多く、ペクチン、アラビノキシラン、グルコマンナン、ガラクトグルコマンナンなどが含まれる。…一方、単子葉類の一部(イネ目)の細胞壁はタイプ II とよばれ、セルロースとキシラン(グルクロノアラビノキシラン)、1,3-1,4-β-D-グルカンが多く、ペクチ…
結核菌による肺に病巣を形成して増殖する感染症。症状は咳、血痰、倦怠感、発熱、体重減少、寝汗など。感染者の多くは無症状であるが、約10%程度で症状が現れる。そのうち半数が感染から2年以内に発症する。IFN-γ応答測定法やツベルクリン反応検査によって診断される。
長さ1〜5μm、幅0.3〜0.6μmの細長い棒状の菌(桿菌)。抗酸菌の一種。結核を引き起こす原因となる。飛沫核でも生きることができるため、空気感染する場合がある。感染して一年以内の発症率は2〜4%で、90%の人は生涯発症しない。マクロファージに貪食されても、リソソームとファゴソームの融合(食胞の成熟)を阻害して生き残る場合がある。リンパ液の流れに乗って全身のリンパ節に広がる。
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