トレハロース(trehalose) †
2つのグルコースが結合してできる二糖類。還元末端を持たないため還元性がない。分子式は C12H22O11
生物を脱水や酸化、凍結から保護する作用を持つ。エネルギー源や細胞壁の構成要素になることが知られている。
天然にはスクロースの次に多く存在し、微生物や昆虫では主な糖質として利用される。*1
食品には食品添加物(変性防止剤)として使用される。医薬品の安定剤としても用いられる。*2
トレハロースは、食品の鮮度を保つための食品添加物として、また、抗体医薬品などを安定化させるための医薬品添加物として使われています。また、乾燥下でも細胞が死なない特性を生かして、ドライアイに対する点眼薬としても海外で市販されています(日本ではまだ市販されていません)。*3
トレハロースの異性体 †
トレハロースには以下の3種類の立体異性体が存在する。単にトレハロースと言った場合は2つのα-グルコースがα-1,1結合したα,α-トレハロースの事を指す。*4
- α,α-トレハロース(トレハロース)
- α,β-トレハロース(ネオトレハロース)
- β,β-トレハロース(イソトレハロース)
*1植物におけるトレハロース代謝とその機能 | AgriKnowledge: http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010812423
*2トレハロースが体内の恒常性維持に重要なはたらき 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(CDB): http://www.cdb.riken.jp/news/2016/researches/0824_11496.html
*3生体組織のガラス転移温度を世界で初めて測定~トレハロースの保護作用解明など、医療分野へのさらなる応用に期待~ - 国立大学法人 岡山大学: http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id227.html
*4広島大院理 トレハロースの構造と安定性についての理論化学的研究: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ciqs/2016/0/2016_O6/_pdf
*2トレハロースが体内の恒常性維持に重要なはたらき 理化学研究所 多細胞システム形成研究センター(CDB): http://www.cdb.riken.jp/news/2016/researches/0824_11496.html
*3生体組織のガラス転移温度を世界で初めて測定~トレハロースの保護作用解明など、医療分野へのさらなる応用に期待~ - 国立大学法人 岡山大学: http://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id227.html
*4広島大院理 トレハロースの構造と安定性についての理論化学的研究: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ciqs/2016/0/2016_O6/_pdf
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このページの最終更新日時: 2019-06-11 (火) 11:57:23