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ドネペジル(donepezil)

アルツハイマー病などの認知症の改善薬。アセチルコリンを分解する酵素アセチルコリンエステラーゼ)を阻害して内のアセチルコリンを増加させる。ドネペジル塩酸塩塩酸ドネペジル)として使用される。商品名はアリセプト*1

ドネペジルの化学構造

エーザイ株式会社の杉本八郎を中心として開発された。

杉本先生らは、認知症患者の内ではアセチルコリンという内因性物質の量が少なくなり、その結果記憶力が低下するという仮説を立てました。そこで、記憶改善には内のアセチルコリンエステラーゼというアセチルコリン分解酵素の働きを阻害してアセチルコリンの濃度を上昇させればよいと考えました。… 一九九九年にはじめてアルツハイマー型認知症改善薬としてアリセプトという商品名で日本で発売されました。*2

*1アルツハイマー病など、認知症の記憶障害のメカニズム解明に光 — リソウ: http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2014/20140409_1
*2(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30

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このページの最終更新日時: 2019-04-14 (日) 10:50:46