ニコチン(nicotine)

煙草に含まれるアルカロイド。南米の植物であるニコチアナ(学名「ニコチアナ・タバクム」)に含まれる。*1

ニコチンの化学構造

植物の根で作られたニコチンは葉に蓄積する。アルカロイドの中でも強い生理活性物質とされる。離脱症状がある。

アルカロイドの中で最も身近なものは、タバコに含まれるニコチンであろう。現在では体に悪い物質という認識が全国に広まってしまったニコチンではあるが、その昔は殺虫剤などに用いられた経緯がある。因に、その生理活性の強さでは、1万種以上もあるアルカロイドの中で、ニコチンは金メダル級であり、試薬としては「毒物」という扱いになっている。*2

ニコチンはニコチン受容体に結合し、ドーパミンによる報酬系の活性化が繰り返されるため、煙草依存症を引き起こす原因となる。*3

ニコチンが中脳に存在するα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体に結合すると側座核?ドーパミンが放出される.これが次のタバコを要求し,それを繰り返すうちにニコチン依存が形成される.特に現代のタバコは,添加物によってニコチン吸収が促進されている上,流体力学的に肺胞までニコチンが届く構造になっている.*4

ニコチンは肝臓で急速に代謝されコチニンとなり尿中に排泄されるため、喫煙後1時間もすると喫煙者は再びニコチンを求めて喫煙をするというサイクルに陥る。

*1ニコチアナとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸: https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-725
*2タバコのニコチンを貯めるトランスポータ遺伝子を世界で初めて発見 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2008/090120_1.htm
*3崇城大学薬学部薬理学 内田友二 ニコチン受容体と禁煙補助薬の作用機序: https://square.umin.ac.jp/nosmoke/text/3-3nicotine_receptor.pdf
*4タバコ学事始 ~なぜその葉は社会を蝕むのか~ 繁田正子 京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/118/118-11/shigeta-11.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-08-23 (木) 10:33:43