ニコチンアミドモノヌクレオチド(nicotinamide mononucleotide : NMN) †
長寿に関わるとされるサーチュインを活性化するNADの合成に必要なヌクレオチド。ニコチン酸モノヌクレオチドとも。*1
体内では腎臓の尿細管で主に産生されており、その産生が減ると糸球体の足細胞の機能にも異常が起こる。糖尿病の治療において、タンパク尿の段階に投与することで糖尿病性腎症の進行を抑制できる可能性が報告されている。*2
動物を用いた研究では、NMNの投与によって様々な臓器に存在するニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)が増加し、加齢に伴って生じる疾病が抑えられることが確認されている。*3
ヒトに投与した場合も投与量に応じて体内で代謝され、安全な投与が可能なことが報告されている。
高齢男性が長期的に経口摂取する実験では、歩行速度や握力などの運動機能の改善や聴力の改善傾向が報告されている。*4
これまでに動物を用いた研究により、NMN投与によって、さまざまな臓器に存在するNicotinamide Adenine Dinucleotide (ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド、以下NAD+)が増加し、長寿遺伝子サーチュインを活性化することで、加齢に伴い生じる疾病が抑えられることが明らかとなりました。同研究グループでは、2019年に世界で初めてヒトにおいて、NMNの単回内服が安全であること、内服量に応じて体内で代謝されることを報告しました。*5
*1東邦大学 バーチャルラボラトリ メディアネットセンター NMNは夢の若返りサプリメント?: http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc2/doc2-01-2-10.html
*2糖尿病による腎不全のストッパーとなる治療法を発見:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/4/2/28-79170/
*3世界初 抗老化候補物質NMNを、ヒトに安全に投与できることが明らかに:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2020/1/21/28-66964/
*4プレス発表|東京大学医学部附属病院: https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/20220501.html
*5抗老化候補物質NMN長期内服の健康成人における安全性が明らかに:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2024/1/24/28-156288/
*2糖尿病による腎不全のストッパーとなる治療法を発見:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2021/4/2/28-79170/
*3世界初 抗老化候補物質NMNを、ヒトに安全に投与できることが明らかに:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2020/1/21/28-66964/
*4プレス発表|東京大学医学部附属病院: https://www.h.u-tokyo.ac.jp/press/20220501.html
*5抗老化候補物質NMN長期内服の健康成人における安全性が明らかに:[慶應義塾]: https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2024/1/24/28-156288/
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このページの最終更新日時: 2024-04-02 (火) 09:58:45