健康用語WEB事典

バーシカン(versican)

ヒアルロン酸と結合するプロテオグリカン細胞外基質のひとつ。PG-Mとも。基本機能はコンドロイチン硫酸鎖による細胞接着阻害。*1

成人の皮膚ではバーシカンが主要なヒアルロン酸結合分子であるが、光老化によってそのヒアルロン酸結合能が消失することが示唆されている。*2

がん間質細胞が産生するバーシカンが血管新生と深く関わっており、バーシカンが多く発現するがんの予後は不良であるという報告がある。*3

*1金沢大学学術情報リポジトリKURA 細胞外マトリクスのコンドロイチン硫酸プロテオグリカン: https://kanazawa-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=16946&item_no=1&page_id=13&block_id=21
*2KAKEN — 研究課題をさがす | 真皮の光老化、線維化過程におけるマイクロファイブリルの役割 (KAKENHI-PROJECT-15790592): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15790592/
*3岡山大学 がん微小環境に関する新たな発見 宿主由来細胞外マトリックスが腫瘍成長を促進する: https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press29/press-171222-2.pdf

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このページの最終更新日時: 2020-04-07 (火) 18:55:27